AD7827
Plate Force Sensor
3軸または6軸の分力を10kHzで計測独自のシステムで
低クロストーク・高分解能を実現
AD7827は、A&D独自の分担力検出方式による3分力/6分力計測センサです。
エンジンベンチでのエンジン反力計測、実車両に取り付けたタイヤの路面反力計測、風洞天秤など様々なアプリケーションに利用できます。
80kHzの高速サンプリングにより、タイヤがセンサ上を通過するときの分力を計測できます。
18bitの高分解能により、微小な変化も計測できます。
低クロストークであるため、センサ上での力移動の変化の様子を精度よく計測できます。
センサコントローラから10kHzの高速レートで計測データをリアルタイム出力します。リアルタイム出力される計測データは高分解能・低クロストークなので、制御ループで使用することもできます。
- 様々なアプリケーションに利用可能
- 高速サンプリングレート: 80kHz
- 高分解能: 18bit
- 低クロストーク:
AD7827-102-3K:
FxFz: Force 2.5% / Moment 3.5%
Fy: Force 0.5% / Moment 2%
MxMz: Force 0.5% / Moment 3.5%
My: Force 0.5% / Moment 2.5%
AD7827-112-30K:
FxFz: Force 1%
Fy: Force 2% - センサ内部でA/D変換し、以降の信号をデジタル化することにより、低ノイズを実現
- テレメータシステムによる完全アイソレーションアンプ
- 1kHzレートのデジタル(CAN)出力、10kHzレートのアナログ出力が可能
- A&D製DSP小型軽量コントローラ採用
◇センサ
項目 | AD7827-102-3K 6分力計 |
AD7827-112-30K 3分力計 |
||
定格 | 総合誤差 | 定格 | 総合誤差 | |
Fx | ± 2kN | ±0.1% | ± 5kN | ±0.3% |
Fy | ± 3kN | ±0.1% | ± 5kN | ±0.3% |
Fz | ± 2kN | ±0.1% | ± 30kN | ±0.1% |
Mx | ± 100Nm | ±0.2% | ||
My | ± 150Nm | ±0.2% | ||
Mz | ± 100Nm | ±0.2% | ||
許容過負荷 | 150% | 150% | ||
クロストーク | FxFz: Force 2.5% / Moment 3.5% Fy: Force 0.5% / Moment 2% MxMz: Force 0.5% / Moment 3.5% My: Force 0.5% / Moment 2.5% |
FxFz: Force 1% Fy: Force 2% |
||
精度保証温度範囲 | -10 ~ +40℃ | -10 ~ +40℃ | ||
使用温度範囲 | -10 ~ +60℃ | -10 ~ +60℃ | ||
外形寸法 | Φ 198 高さ 62 | 200 x 200 x 160 |
アプリケーション例
◇トップマウントでの力計測
タイヤ・サスペンション系の性能評価、乗り心地の評価のためのデータ計測アプリケーションです。
路面から車体に入力される振動・ノイズを分力として計測します。
トップマウントへの装着
◇エンジン反力計測への応用
エンジンマウント設計のためのデータ計測アプリケーションです。
エンジンベンチでの試験時に、エンジンマウントの代わりに本センサを配置することで、運転中のエンジンの動き・振動を計測します。
◇大平面での力計測への利用
サスペンション開発・タイヤ開発のためのデータ計測アプリケーションです。
複数の本センサを組み合わせ、大平面上で加速・制動・カーブしたときの縦力・横力を計測します。
大平面上の走行軌跡を描くことも可能です。
複数のセンサを組み合わせた大平面